2005年08月03日

久しぶりに見つけた金次郎!!

商店街を抜けてちょっと歩くと、意外に静かな住宅地が広がっていた。
そばには大きめな幹線道路が走っていて、ひっきりなしに車が通っているのだが、
人影もまばらな真昼の住宅街は、どことなく非現実的空間だ・・・。
時折蝉の声が聞こえて来るその方向へ足をすすめた。

しばらく歩くと、突然蝉の声が大きくなって、目の前に周辺の住宅街とは
趣の異なるこげ茶色の木造建築物が現れた。
ちょっと気になったので近づいてみる。
どうやら神社のようだ。

jinja01web.jpg

周りの建物とは異なり、圧倒的に存在感のある建物だ。
神社の境内に足を踏み入れてみる。
もう少し木が生えていれば雰囲気があるのに、それがちょっと残念だ。


なんとここで二宮金次郎の像を発見した。
「え〜?二宮金次郎って小学校くらいにしかないんじゃないの?何でここに?」
違和感を感じて神社を見回す。
どうやらこの神社は”報徳二宮神社”というらしい。
「報徳?二宮?戦時中の昭和か?ここは・・・。」
驚いた!この神社のご本尊は二宮金次郎なのだ。

sontoku01web.jpg

久しぶりに見た二宮金次郎の像。
二宮金次郎なんてもしかしたら最近の人は知らないんじゃないだろうか?
映画学校の怪談の中で学校にまつわる七不思議の一つとして、夜校庭を歩き回る
銅像として登場したこともあったような気がする・・・。
まあ折角なんでこの二宮金次郎がどんな人物なのか、軽く述べてみたい。

二宮金次郎(尊徳)は江戸時代の末期に現在の神奈川県小田原市の農民の子として
生まれ、非常に貧しい少年時代を過ごした。
勉強する暇があったら働けと言われ、朝から晩まで真面目に働いていたが、
学びたいという気持ちが強い金次郎は、仕事をしながら熱心に本を読んでいた。
その姿が薪を背負って本を読む銅像の姿となったのである。
金次郎はその後も努力を続け、その後農民から武士になり、明治時代には
農地改革の主導者としてみなの尊敬を集めるようになった。

そんな金次郎の勤勉さが、やがて明治政府によって日本国民のあるべき手本として
神格化され、学校教育の一環としても利用されていった。
その後大正時代には一旦廃れたものの、昭和に入り日本の軍事化がすすむとともに
帝国日本の愛国心向上のシンボルとして、全国に銅像がつくられたようだ。
このため、敗戦後は日本帝国主義の忌まわしきシンボルとして、銅像の破壊が行われ、
結果、今では一部の小学校にしかその姿を見つけることができない。

ながながと説明したが、どうやら金次郎はお飾りとして軍に利用されたがために、
本来の評価とは別の印象を戦争体験者世代に与えてしまっているようだ。
一抹の寂しさを感じてしまった。

ema.jpg

さすがに神社だけあって、絵馬をたくさん見つけた。
さらっと祈願の内容を見てみたが(ごめんなさい)、内容は受験合格が多いようだ。
やっぱり金次郎は頭が良いとか勤勉とかのイメージがあるために、願い事も
学問関係が多いのだろうか?

jinja03web.jpg

神社の入り口でにらみを利かす狛犬。
後ろにあるアパートは昭和の建物だろう。(もちろん戦後の)
かなり年季が入っているアパートと狛犬の対比が気に入ってパチリ!

ここ相模大野には、昭和時代の名残を思わせるような建物がまだまだありそうだ。
相模原市自体がもともと軍関係の施設が多かったようで、ここ相模大野にも
そういった初期の昭和時代初期の建築物が少し残っているらしい。
それに戦後の高度経済成長を支えてきた昭和の中後期の名残も見つける事が
できそうだ。

昭和の名残を探して、またブラッと歩いてみようと思う。

posted by おいら(妄想の貴公子) at 13:50| ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 街の風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
この神社の建物、実はそんなに古くなくて
できたのは70年代半ばくらいだよ
Posted by 元住民 at 2015年03月07日 01:11
元住民さん どうも!

(°◇°)~ガーン
神社の建物自体は比較的新しいのですね!
かえって周りのアパートやらなんやらのほうが
旧い感じですよね・・・。
それとも神社と一緒くらいなのか(^^;)
昭和初期の建物なんて相模大野近辺じゃ相女くらいにしか
残ってなかったかもですね。
勉強になりましたm(__)m
Posted by おいら at 2015年03月07日 03:14
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